アーユルビューティのコラム

アーユルヴェーダ鍼灸師

長尾 理恵

トリートメントを行った数は、5000名を超え、アーユルヴェーダセラピスト養成講座では、100名を超えるセラピストを輩出し、40を超える個人サロンが誕生。各種講座、ワークショップ、カルチャースクールなど外部講師も務めています。

感情は五臓を傷つける

2021.09.03

ナマステー!

アーユルヴェーダ鍼灸師の長尾理恵です。

 

 

いつも明るくポジティブでいられたら最高ですが、そういうわけにもいきません。誰だってネガティブになることがあります。

 

 

人間だもの

by 相田みつを

 

 

こんな声をよく聞きます。

 

 

「転職がうまくいかずに、不安・・」

「同僚や部下が無能で、イライラする!!」

「幸せそうなあの人が、うらやましい・・・」

「やる気がでない・・・」

 

 

 

うまく切り替えて、コントロールできると良いのですが、できないと、それが生活や健康にまで悪影響を及ぼします。

 

 

 

特に5つの感情は、内臓まで傷つけます。

 

 

 

【怒る】

怒ってばかりいる人は、「肝」の病気になります。完璧主義で、いつもイライラしていると、気が上へ上って、顔が赤くなったり、目の充血、高血圧、脳卒中、めまい、頭痛、脇腹の張り、痛み、などの症状が出てきます。

 

 

【喜ぶ】
喜んでばかりいる人は、「心」の病気になります。適度な喜びは血流を良くしますが、ヘラヘラしすぎると、気が緩みます。倦怠感や集中力の欠如、不注意、やる気が無くなるなどの症状が出てきます。

 

【思う】
思う、考え込むくせのある人は、消化力、胃腸の不調があります。考えすぎる、同じことを考えて堂々巡りになる、一つの考えに執着することが続くと、食欲不振、胃もたれ、胃痛、軟便、下痢などの症状が出てきます。

 

 

 

【憂う】
頭から悲しみが離れない、泣いてしまうことが長く続くと、肺が傷つき「気」が消えていきます。肺は免疫力に影響します。肩甲骨間のコリ、胸痛、息切れ、浅い呼吸、無力感が出てきます。

 

 

 

【恐れ】
恐怖が強いと、「腎」の病気になります。老化が進み、白髪が増えたり、腰や膝の力が抜けていきます。耳鳴り、物忘れ、脱毛、視力低下、流産、失禁などもあります。

 


アーユルヴェーダで感情を整えよう!

 

 

不安、恐怖、悲しみ、緊張、感情の起伏が激しい状態は、ヴァータが影響しています。

ヴァータを整えるには、温かく油分を含んだ消化の良い食事をとりましょう。ゆっくりした時間と、身体を冷やさないこと、乾燥させないことが大切です。

 

 

怒り、忍耐、無理、あせり、イライラ、闘争心は、ピッタが影響しています。

ピッタを整えるには、心身の熱を取ることです。ぬるま湯につかる、自然に触れる、スイカやキュウリ、ぶどうが最高です。

 

 

執着、気になる、気をつかう、内向的、自信喪失は、カパが影響しています。

カパを整えるには、運動が良いです。とにかく動こ!断捨離、掃除は最高です。